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JRグループ、訪日客向けの格安乗車券の値上げと内容を発表

JRグループは26日、外国人旅行者を対象にした『ジャパン・レール・パス』について、10月1日購入分から値上げすると発表しました。
4月に価格改定を発表しており、今回、価格改定日と商品内容の拡充詳細が決定されました。

ジャパン・レール・パスは、JRグループ6社が共同して提供する周遊パスです。グリーン車用と普通車用の2種類があり、それぞれ7日、14日、21日間パスに分かれ、有効期間内なら一部の路線を除き自由に鉄道を乗り降りできます。
価格は、普通車用の7日間パスの場合、従来はJR指定販売店等では29,650円、専用サイトでは33,610円だったが、改訂後は50,000円に統一されます。グリーン専用7日間パスの場合、従来は同39,600円、同44,810円だったが、70,000円に統一。
これまで乗車券の対象外だった東海道・山陽新幹線「のぞみ」と山陽・九州新幹線「みずほ」では、専用きっぷを追加購入することで乗車できるようになります。追加料金は東京・品川―名古屋間が4180円、同―京都・新大阪間や新大阪―博多間は4960円とのことです。
4月に発表された価格改定についてはこちらを御覧ください。
https://japanrailpass.net/pdf/JRP_pressrelease_230414.pdf

つまり、一気に3~4万円値上げとなり、且つ追加課金で対象の新幹線を増やすことができるということですが、果たしてこれが海外旅行客の皆さまにとってどう受け取られるかという点が今後の焦点です。
元の値段が格安すぎたという声もあることでしょう。だから適正価格になったと捉えることも出来るかもしれません。
しかしこの値上げならば旅行プラン自体を変えて乗り放題ではなく個別購入に切り替えた方がよいと考える方はもちろん増えることでしょう。
海外の方には交通のチケット購入などに時間や不便を生じさせることなく日本旅行を満喫してほしいと願いますが、旅行の支出平均は21万1千円という統計が出ています。
この平均予算に対して3~4万円増加するというのは結構大きな影響と言えます。
移動にお金を追加するならば、飲食の体験を1回でも増やしてほしいと思います。
我々が海外へ旅行に行くときも同様に、海外の路線を細かく確認して電車代がいくらかかるかを計算するのを個人で行うのは難しいことです。
言葉の壁もあり、正確に読み取れないこともあります。おそらく日本に訪れている海外の方も同じはずです。
交通の便についての情報を、旅行代理店だけでなく飲食店など海外旅行者と接点のある様々なところで教えてあげることは日本のおもてなしのひとつとして大切な要素ではないでしょうか。次の目的地までをお店で教えてあげるだけでも大変助かるはずです。
円安とはいえ、なるべく楽しむことにお金を使っていただけるよう、日本の各産業で海外の方へのサポートの仕方を考えることが必要であると感じます。

INBOUND PLUS 編集部

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