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BGMで売り上げが上がる?飲食店におけるBGMの影響とは?

飲食店経営者の皆さま、店内のBGMはどのように選ばれていますか?
「サウンドマーケティング」という言葉があるように、音が人間に与える影響は大きいです。

オックスフォード大学の心理学者であるチャールズスペンス教授が2015年に行った実験によると
https://flavourjournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13411-015-0043-z)
ワインのperceived acidity(酸味)、sweetness(甘さ)、fruitiness(果実味)、astringency(渋み)、length(余韻)といった味が音楽によって影響されていることが示されています。
そこで本記事では飲食店におけるBGMの影響について取り上げます。

まず、飲食店におけるBGMの心理学的用語をいくつか紹介します。

「マスキング効果」
マスキング効果とは同じ周波数同士の音が重なると一方の音が聞こえにくくなるという現象です。飲食店においてBGMをかけることによってキッチンの作業する音や、店舗外の雑音、周りのテーブルの人の会話などを掻き消すことができ、お客様が雑音の中でも落ち着いて食事を楽しむことができます。

「イメージ誘導効果」
イメージ誘導効果とはBGMによって雰囲気を作り出す働きを指します。曲調やジャンルテンポ、音量などによって雰囲気を変えることができます。例えばロマンチックなバーではジャズを小さな音量で流し、ラーメン屋などでは店舗の早いロックを流すなどです。インド料理など特定のコンセプトやテーマがある場合そのテーマに沿った音楽を流すのも効果的です。

上記のように心理学の観点からもBGMは人間に大きな影響を及ぼします。ではどのように雰囲気を変えれば良いのでしょうか。参考として業態別にまとめてみます。ただし、店舗のコンセプトやターゲット顧客によって異なる場合もありますので、あくまで一般的な参考としてご覧ください。

1.カフェ・喫茶店
アコースティック、フォーク、ポップスなどのリラックスした雰囲気や穏やかな音楽が、お客様にくつろぎや落ち着きを提供します。自然なサウンドや優しい歌声も相性が良いです。

2.イタリアン・フレンチレストラン
ジャズ、ブルース、クラシック、ロックなど少し上品さや高級感を演出する音楽が適しています。落ち着いた雰囲気を持ちつつ、食事や会話を楽しむのに適した音楽がぴったりだと思います。

3.バー
ジャズ、ブルース、R&B、ソウル、ラテン、ポップスなどの活気や雰囲気を盛り上げる音楽がおすすめです。リラックスしながら楽しむための音楽や、踊りたくなるようなリズムのある音楽が人気です。

4.居酒屋
J-POP、J-ROCK、アイドル、洋楽ヒット曲などの活気や元気さを感じられる音楽でノリの良い曲や幅広い世代が楽しめる定番曲などがおすすめです。
東京銀座にあるグランバッハ東京銀座のように、店舗名にバッハというアーティストの名前を使うほど、音を含めた価値提供に重きを置いているお店もあるのです。
https://www.grandbach.co.jp/

ここからは飲食店が音楽を流す上で気をつけなければならない著作権について取り上げます。日本において著作権法で音楽を利用する場合、事前に作詞者や作曲者に許諾を得る必要があると定められています。自分で購入したCDでも営利目の場所で流す場合にはJASRAC(日本音楽著作権協会)に著作権使用料の支払いが必要になります。詳しくは以下のサイトをご確認ください。
(https://www.jasrac.or.jp/info/bgm/)

USENなど、サービス料に著作権使用料も含まれている店舗BGMサービスもたくさんあるので、ぜひご活用ください。
(https://usen.com/service/bgm/u-music/)

本記事では飲食店におけるBGMの役割について取り上げました。大切なのは業態や店のコンセプト、ターゲット顧客にあったBGMを選ぶことです。ソニックシーズニング(音に調味料)という言葉があるように食事は五感で楽しむものです。味だけではなく音にも焦点を当ててみてはいかがでしょうか?音以外に重要な要素だと考えられる照明や匂いなどについても今後の記事で取り上げていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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