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コロナ規制緩和後、デリバリーは減少するか!? 売上拡大する出前館の今後に注目

コロナによって、飲食店のデリバリーが飛躍的に拡大したのは言うまでもありません。ウーバーイーツ、出前館をはじめ、wolt、memuなど新しいデリバリーサービスも増えました。主要プレーヤーであるウーバーイーツの売上は公開されていませんが、官報に記載されている当期純利益で見ると、コロナ前の2019年(8期)には3.3億円あった純利益が2021年(10期)には87%減の4,208万円にまで減少しています。
売上は飛躍的拡大したことが予想されますが、宣伝費、物流・配送網の整備のために相当なる投資を要し、収益性は厳しいのではないかと思われます。もうひとつのデリバリー代表企業である出前館の業績を見てみましょう。次のグラフ(単位:百万円)を御覧ください。

売上は2019年から2022年にかけて年平均成長率(CAGR)92.2%と飛躍的成長を遂げているのが分かります。2019年対比では709.8%です。
しかしコロナ前から赤字を計上しており、その後売上拡大をしても赤字額は逆に大きくなっているのが分かります。市場のニーズは圧倒的に高まり顧客基盤も強固になったことに相違ありませんが、収益性については課題を抱えていることが見てとれます。

次のグラフにある通り直近の第2四半期(2022年9月~2023年2月)までの売上は前年同月比111.7%と依然として成長を続けています。
しかし営業利益はマイナスとなっております。


2023年5月からマスクに関する原則着用のルールが緩和され個人判断に任されるようになりました。
これら規制緩和とともに、人流が活性化し飲食店にもお客様が戻ってきました。出前館の第3四半期にあたる3月~6月で同社の売上が拡大を継続するのか、それとも飲食店利用が増えたためにデリバリーは減少となるか注目が集まるところです。
リモートワークを継続する企業も多い中、デリバリーの今後の定着度を測るために、当メディアでも様々な角度から情報発信をしてまいります。

INBOUND PLUS 編集部

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