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フレンチと和の融合!飲食店におけるマッシュアップの考え方とは?

インド料理、中華、イタリアンなど様々な国の料理を提供している飲食店が見られます。
それぞれの料理ジャンルによって使う食材や調理方法が異なり、各国の文化に基づいたオリジナルの魅力を持っています。最近では1つの国に特化したレストランだけではなく2つの国のジャンルを融合し、互いの良さを引き出した新たなジャンルの料理を提供する飲食店も増えてきました。複数の異なる要素を融合させて、新たな要素を作る考え方を「マッシュアップ」と言います。

今回は飲食店におけるマッシュアップについて紹介します。
まず、ご紹介するのは「シェ・フルール横濱」(https://www.chaifleurs.net/wa-french.html)
です。同店ではフランス料理を和の食材を生かして調理することで日本人に親しみやすいフレンチを提供しています。食器に有田焼を使用していることや料理をお箸でいただくなど「フレンチと和」の融合を体験ベースでも楽しめるお店となっています。

ほかにも料理ジャンルのマッシュアップの例として「中華と和」の融合を楽しめる中国料理店「茶禅華」(https://sazenka.com/)や「イタリアンと和」を楽しめる「Caiotto」(https://fritteria-caiotto.com/)などがあります。

2つ以上のジャンルをマッシュアップしている例もあります。
「World Breakfast All Day」(https://www.world-breakfast-allday.com/) では「朝ごはんを通して世界を知る」をモットーに世界中の伝統的な朝ごはんが楽しめるお店になっており、2ヶ月ごとに体験できる料理のジャンルが変わるシステムになっています。同店は朝から行列ができるほど大人気なお店になっています。

料理のジャンルを超えてマッシュアップしている飲食店の例もあります。例えば「スーパー」と「飲食店」といった業態の融合である「グローサラント」です。グローサラントではスーパーの食品を使って調理された料理をスーパー内で飲食することができ、イオンや成城石井などでこのグローサラント方式が用いられています。

このようにマッシュアップの考え方を用いるとアイデアがどんどん生まれます。類似した業態やジャンルの飲食店が多い中、マッシュアップは新たなジャンルや業態が生まれる糸口となり、他店舗との差別化や自店舗のブランド力アップにつながるでしょう。
飲食店だけでなくビジネスにおいて掛け算の考え方は大切です。
むしろ世界のほとんどの商品はマッシュアップから生まれています。
例えば、スマホも「通信機器」と「インターネット」の融合、ハイブリッド車も「内燃機関」と「電気モーター」の融合から生まれています。ぜひアイデアに困ったときはマッシュアップの考え方を実践してみてください。

以下、イノベーション理論を展開したことで知られる経済学者シュンペーターの言葉で締めくくります。
「これまで組み合わせたことのない要素を組み合わせることによって、新たな価値を創造することがイノベーションである。」

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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