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東急歌舞伎町タワー、1カ月で来館者数100万人突破! 東京ミッドタウン日比谷は売上前年比1.5倍

2023年3月2日に三井不動産と東京ミッドタウンマネジメントが発表した東京ミッドタウン日比谷の売上は前年比約1.5倍と大変好調なものでした。同社の発表によると、売上・来場者数ともにコロナ前の2019年水準まで回復しています。特に顕著な特徴が次の3点です。
①来場者の半数以上が毎月来館するという来館頻度の高さ
②目的がなくても訪れる人(来館目的が散歩・時間つぶしと回答した人)が2019年よりも約2.5倍に増え、目的がなくても訪れたくなる、居心地のよい場所へ変化
③2019年と比較すると10-20代の割合が約1.6倍に増加

この要因は開業以来、映画・演劇を中心とした様々なエンターテインメントイベントを開催し、街のイメージ向上に寄与してきたことが挙げられます。
また、2021 年からは東京国際映画祭が日比谷・銀座・有楽町エリアで開催されることとなり、2022年には日比谷仲通りでレッドカーペットイベントも開催されました。それにより「日本のブロードウェイ」として、世界に誇るエンターテインメントが集結した街としてブランドイメージが浸透してきたことが大きな特徴です。ただ美味しいものを楽しむ、お買い物をするというだけではなく、その場所にいることでの心地よさや体験をイベントや内装、接客を通じてお客様に発信してきたことが功を奏しているのでないでしょうか。
これは2023年4月14日に開業した「東急歌舞伎町タワー」にも同様のことが見てとれます。東急歌舞伎町タワーはホテルおよび映画館・劇場・ライブホールなどのエンターテインメント施設などからなる、地上48階・地下5階・塔屋1階、高さ約225mの超高層複合施設です。
新宿歌舞伎町の新たな都市観光拠点として、平日は1日平均約2万人、土日祝日は1日平均約3万5000人の来館者数を記録しました。5月23日には開業以来約1カ月で来館者数100万人を突破したことが発表されました。その空間にいること自体が楽しさに通じる世界観は、国内の方のみならずインバウンドの方にも大変魅力のあることでしょう。昭和・平成レトロやアニメ文化を融合させた独特のクリエイティブと細部に渡るこだわりがこの世界観を創り上げています。

これは大型の商業施設だけに言えることではなく、1店舗の飲食店においても同様のことが言えます。
古民家をカフェにし古き良き日本の空気を創出したり、赤坂にあるニンジャトウキョウ(https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13004015/)のような体験型のエンターテイメント居酒屋が話題を集めています。
お客様に美味しい食事を提供するだけではなく、どのような世界観を体験してもらうか、ここに独自価値のヒントがあるのではないでしょうか。

INBOUND PLUS 編集部

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