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インバウンド急増でヴィーガンブーム? 人口2.4%(約300万人)のニーズが更に拡大!?

コロナの入国規制も解除されたため観光客を街で見かける機会も多くなってきました。インバウンドの回復に合わせて、観光客を主たるターゲットにしている飲食店経営も改めて増えてきています。その中で、今回の記事では日本ではまだあまり根付いていない「ヴィーガン」という食文化について触れ、ヴィーガン業態の飲食店について紹介します。

ヴィーガンとは動物性由来の成分の摂取や使用を避ける考え方・思想を指します。
Vegewelが2023年1月に実施した「第4回日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査」では、ヴィーガンの食生活に取り組んでいる日本人は2.4%(約300万人)という結果も出ています。アメリカは2.5%、オーストラリアでは2%と諸外国とも近い数値です。観光庁によるとベジタリアンの人口比率はインド約28%、台湾約14%、ドイツ約10%、英国約5%、日本は約4%(約500万人)とヴィーガンより更に大きな潮流です。若者ほど動物性食品を控える傾向が高く、ヴィーガンやベジタリアンニーズへの対応は飲食業において重要なテーマとなってきています。

ヴィーガンの方々は肉や魚などの動物性タンパク質を摂取しないため、大豆ミートなど植物由来の食品を代替品として用います。大手チェーン店でもヴィーガンメニューを導入する動きが見られ、フレッシュネスバーガーでは野菜のみを使用したベジタブルバーガー、モスバーガーやドトールでは100%植物性由来のソイミートを肉の代替品として使用したソイモスバーガー、全粒粉サンド大豆ミートなどのヴィーガンメニューが提供されています。

個人店でもヴィーガン専門店が増えてきています。
例えば、「Vegan Ramen UZU」(https://vegan-uzu.com/pages/uzu-kyoto)ではごま、昆布、国産舞茸などの植物由来の食材のみを活かしたヴィーガンラーメンを提供し、完全予約制にも関わらず多くの観光客がヴィーガンラーメンを求めて来店しています。
また、ヴィーガン居酒屋「真さか」(<ahref=”https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13241217/”>https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13241217/)ではヴィーガンメニューに限定し、唐揚げや餃子などの定番メニューも植物性食材で再現されています。同店は8坪という少しコンパクトな店内で営業していますが、いつも観光客が賑わっており大盛況している居酒屋です。

世界では企業や個人の環境問題への配慮が高まり、エシカル思考が重要視されています。日本ではまだまだヴィーガンなどの食文化に聞き馴染みがないように思いますが、インバウンド観光客が増加する中、ヴィーガンへの需要がさらに高まることが予想されます。海外でヴィーガンの需要が高まっているだけではなく、日本でも「ベジ活」といったワードが流行っており、健康面からヴィーガンがブームになるかもしれません。
まずはテスト的に期間限定メニューとして提供し、お客様の反応をみてみることがすぐ着手できることです。ぜひ今後の新たなニーズ開拓のためにヴィーガン、ベジタリアンニーズへの対応をおすすめいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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