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データで見る福岡市の訪日インバウンド状況。
アジアのリーダー都市「FUKUOKA」の現状。

 アジアの玄関口として、早くから「アジア」に対する施策を推進してきた福岡市。「アジアのリーダー都市」を目指す福岡市のインバウンド状況について、これから数回に分けて特集します。第1弾は、データから見た福岡市のインバウンドに関する特徴をご紹介します。

 福岡市を訪れる外国人観光客は年々大幅に増加傾向にあるが、その中でも、他の自治体と大きく違うのは、韓国人観光客が占める割合が圧倒的に高いことである。日本全体の統計と比較しても、倍以上の割合を占めていることがわかる。

もう一点特徴的なのは、「船舶観光上陸許可」の観光客が多いことである。この「船舶観光上陸許可」のほとんどを、中国人観光客が占めており、中国人観光客にとって福岡に来る手段として、クルーズ船は主要な交通手段となっている。

 また、福岡市は、MICE誘致において、国際会議の開催件数が東京に次ぐ第2位であり、政令市としては8年連続で1位の件数である。福岡市は大学との連携が取れており、特に九州大学との連携により開催件数が伸びているという結果が出ている。会議開催分野は ①科学・技術・自然②芸術・文化・教育③医学 の順に多く,開催場所は 大学が53.9%である。

【MICE(マイス)とは】
MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。 MICEは、企業・産業活動や研究・学会活動等と関連している場合が多いため、一般的な観光とは性格を異にする部分が多いものです。このため、観光振興という文脈でのみ捉えるのではなく、MICEについて、「人が集まる」という直接的な効果はもちろん、人の集積や交流から派生する付加価値や大局的な意義についての認識を高める必要があります。

【近年の日本におけるMICE開催状況】
ICCA (国際会議協会) の統計によれば、世界全体の国際会議の開催件数は年々増加傾向にあります。 国際機関・学会の本部の多くが設置されている欧州が世界全体の約半数を占めているものの、急速な経済成長を背景にアジアや中東地域は、特に開催件数の伸びが高くなっています。そのような情勢のなか、2017年の世界全体における国際会議開催件数は12,563件にのぼり、前年より336件増となっています。2017年の我が国における国際会議開催件数は、前年より4件増の414件であり、世界7位となりました。アジア大洋州における国際会議開催件数を国別に見ると、我が国を含む主要5ヵ国(日本、中国、韓国、シンガポール、オーストラリア)における国際会議の開催件数に占める我が国のシェアは27.8%となり、6年連続の首位を保っています。

出典:観光庁ホームページ

 福岡市は、2020年3月までに、新たに33棟(約5,250室)開業する見通しであることを発表した。現状の約2万6千室から2割増え、過去最大の開業ラッシュとなる。福岡市内の外国人宿泊客は、現在、韓国と中国が6割を占めている。しかし、2019年のラグビーワールドカップなど、スポーツの世界大会の開催が決定しており、今後、欧米豪からの訪日客が増えることが期待される。

次回は、スポーツMICEの特集の予定です。

INBOUND PLUS 編集部

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