古都・京都を訪れる外国人観光客は増加の一途をたどっていますが、その隣にある滋賀県への誘客は、依然として大きな課題です。この状況を打破するため、滋賀県が京都駅で新たな取り組みを再開しました。
本記事では、京都駅を拠点とした「そこ滋賀」プロジェクトの詳細と、その狙いについて紹介します。
京都駅に「そこ滋賀」再開!インバウンドを滋賀へ誘う新戦略
滋賀県とびわこビジターズビューロー(BVB)は、9月1日に京都駅で外国人観光客を滋賀県へ誘客する「そこ滋賀」の取り組みを再開しました。JR京都駅中央口改札前の「京都駅日本旅行Tis京都支店」内に観光案内拠点を開設し、滋賀の魅力を積極的に発信します。
昨年、京都市を訪れた外国人観光客が初めて1,000万人を超えた一方で、滋賀県への訪問者は51万人余りにとどまっており、この圧倒的な差がプロジェクト再開の背景にあります。滋賀県は、京都を訪れる多くの外国人観光客に、すぐ隣にある滋賀県の豊かな自然や歴史、そして文化の魅力を伝え、来訪を促すことを目指しています。
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「日本の美」を五感で伝える「そこ滋賀」
再開された「そこ滋賀」では、外国人観光客に向けて多言語の観光パンフレットを配布するほか、観光案内業務も行います。また、床面には京都駅から滋賀県内の観光地までの所要時間が記載された案内シートが貼られており、移動の負担が少ないことを視覚的にアピールしています。デジタルサイネージを活用した映像による情報発信も行い、言葉だけでなく視覚にも訴えかけることで、滋賀の魅力をより効果的に伝えます。
オープニングイベントには、滋賀県の東勝副知事やBVBの川戸良幸会長らが出席し、自ら外国語パンフレットを配布するなどプロジェクトへの強い意気込みを見せました。この活動を通じて、琵琶湖をはじめとする滋賀の豊かな自然景観、歴史・文化、そして多彩なアクティビティといった魅力を多くのインバウンドに直接訴えかけます。
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「世界から選ばれる滋賀」へ、隣県連携で観光を活性化
「そこ滋賀」の取り組みは、京都を訪れる膨大な数の外国人観光客を滋賀県へと振り向かせるための戦略的な一歩です。京都での滞在を終えた旅行客が、東京や大阪へ向かう前に、手軽にアクセスできる滋賀県を次の目的地として選択するきっかけを提供します。
滋賀県観光振興局の杲一哉局長は、「滋賀県に行きたいと思う外国人が増えて、世界から選ばれる滋賀にしていきたい」と語っており、このプロジェクトがその実現に向けた重要な役割を果たすことが期待されます。隣接する観光都市と連携し、地域の魅力を発信していくこの戦略は、インバウンド市場の多様化に対応し、地方創生に貢献するモデルケースとなるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。