多くの人が知っている「お月見」ですが、その楽しみ方は時代とともに変化しているようです。キユーピーが実施した調査では、伝統的な団子に次いでハンバーガーが食べたいものとしてランクインするなど、現代ならではの興味深い傾向が明らかになりました。
本記事では、この調査結果から見える今どきのお月見事情と食文化との結びつきについて紹介します。
「お月見」の食べ物、団子に次いでハンバーガーが2位に
キユーピーが実施した「お月見に関する意識調査」によると、「お月見を知っている」と答えた人は95.5%と非常に高い認知度を誇ります。しかし、実際にイベントや関連メニューを体験した人は4割強にとどまっており、「知っているけれど、行動には移していない」という実態が明らかになりました。
そんな中、「お月見の時期に食べたいもの」の調査結果は、多くの飲食店関係者にとって注目すべきものでした。定番の団子が75.2%で1位だった一方、ハンバーガーが25.9%で2位にランクインしたのです。特に30代男性では45.1%と最も高く、若い世代にとって「月見=卵入りのハンバーガー」という新たな食文化が定着しつつある可能性が見えてきました。
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「食」との結びつきは強く、「たまご」がキーワードに
お月見は「秋の行事」として広く認識されている一方で、具体的な日にちまで把握している人は少ないようです。しかし、「お月見といえば?」という問いに対し、「中秋の名月」「十五夜」「団子」といった言葉に続き、食べ物として「目玉焼き」が8.4%でランクインするなど食文化との強い結びつきが確認されました。これは、卵を“月”の象徴として捉える無意識的な結びつきがあると考えられます。
また、直近3年間でお月見関連のイベントやメニューを体験した人が4割強いることや、今後お月見関連イベントへの参加意欲が約半数(49.6%)に上ることから、飲食業界にとってお月見は集客のチャンスになり得ることがわかります。特に、男性20代と30代では夕食時にお月見メニューを食べたいという意向が高く、飲食店での需要が期待されます。
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飲食店が提供すべきは「お月見体験」と「限定メニュー」
今回の調査結果は、飲食店が今後のお月見シーズンに向けてどのような戦略を立てるべきかを示唆しています。お客様が求めるのは、単なる商品ではなく「お月見体験」です。「お月見の飾りがされた店内」や「お月見の限定メニュー」は、お客様の来店意欲を高める重要な要素となります。
特に、ハンバーガーや目玉焼きといった卵を使ったメニューは、幅広い世代に響くお月見メニューとなりそうです。従来の団子だけでなく、現代の食嗜好に合わせた新しいお月見メニューを開発することで、より多くの客層を取り込むことができるでしょう。お月見という伝統行事を現代のニーズに合わせて再解釈し、新たな付加価値を提供することが、今後の飲食店の成功の鍵となるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。