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あなたの店は大丈夫?食い逃げ事件が暴いた、非対面会計システムのリスクと今すぐできる対策

2025年3月11日、滋賀県大津市の国道沿いにある大手回転ずしチェーン店で、若者たちによる集団無銭飲食事件が発生しました。事件に関わったのは14歳から18歳の少年4人組。52枚の皿が残り、被害額は約8,000円相当。この一件は、現代の飲食店のシステムが抱える脆弱性を浮き彫りにしました。本記事では、事件の詳細と今後飲食店が行える対策について紹介します。

犯罪の手口と短絡的な動機

警察の捜査により、今年の7月末に18歳の少年が、そして先日新たに16歳の少年が詐欺の疑いで逮捕されました。残る2人も容疑を認めているということです。この事件の手口として、仲間同士で飲食を楽しんだ後、3人が先に店を出ます。そして最後に残った1人がトイレに行くふりをして、そのまま代金を支払わずに逃走したという事が分かっています。

逮捕された16歳の少年は、動機について「腹が減っていた」と供述しているといいます。そのあまりにも短絡的な動機が、今回の事件を引き起こしてしまいました。一時の空腹を満たすための安易な行動が、結果として仲間と共に犯罪に手を染めるという深刻な事態を招いてしまったのです。

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利便性の裏に潜む自動精算機のリスク

この事件の背景には、多くの飲食店で導入が進む「自動精算機」システムの存在があります。非対面での会計は、効率化や感染症対策の観点から非常に有用ですが、一方で店員の目が届きにくくなるというリスクを含んでいます。今回の事件のように、グループ客の一部が先に退店すると、残った誰かが支払うだろうという思い込みが生まれやすく、店側も完全に状況を把握することが難しくなります。さらには、非対面での会計の為、入り口付近やレジにスタッフの目が少なく、無銭飲食に気付くのが遅れてしまう可能性が大きくなります。

今回の手口は、まさにこのシステムの盲点を突いた形です。利用客の良心を前提とした仕組みは、悪意を持った人間にとっては格好の的となり得ます。被害に遭った店舗の店長が「厳重な処分を望む」と語るように、金銭的な被害以上に、こうした信頼関係を根底から揺るがす行為は社会全体にとって、非対面の機会が多くなっている飲食店にとって大きな損失と言えるでしょう。

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利便性と安全の両立へ、今すぐできる対策とは

同様の事件を防ぐために、飲食店側が今すぐにでも取り組める対策があります。例えば、入店時や退店時に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といった基本的な挨拶に加え、「お会計はお済みですか?」と積極的に声をかけることです。この一言が、出来心を防ぐ心理的なブレーキとして機能する可能性があります。また、自動精算機から死角になる席を作らない、あるいはグループ客には会計担当者を明確にするよう促すといった工夫も有効です。

今回の事件を受け、警察も飲食店への注意喚起を行っています。利便性を追求する現代社会において、その裏側にあるリスクをいかに管理していくか。この事件は、事業者だけでなく、社会全体で防犯意識を高め、若者たちの規範意識を育んでいくことの重要性を改めて私たちに問いかけています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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