訪日外国人観光客が日本国内でどのように移動し、情報を収集しているのか、その実態が明らかになりました。株式会社Paykeが行った多言語意識調査によると、多くの訪日客が特定のアプリに依存していることが判明しました。
本記事では、この調査結果から見えてくる訪日客の行動パターンと、それに対する効果的な対策について紹介します。
訪日客の99%がGoogleマップ利用!移動の必須ツールに
株式会社Paykeが訪日観光客1,827名を対象に行った意識調査により、なんと訪日客の99%が日本滞在中にGoogleマップを使用しているという驚くべき結果が明らかになりました。この結果は、Googleマップが日本のナビゲーション市場をほぼ独占し、訪日客にとって最も信頼される移動の必須ツールとして圧倒的な地位を確立していることを示しています。
特に韓国語話者の初訪問者においては「毎日使った」と回答した割合が100%に達しており、言語圏を問わずその依存度の高さが際立っています。この結果は、飲食店や観光施設が訪日客に効果的にアプローチするためには、MEO(マップエンジン最適化)対策が非常に重要であることを示唆しています。
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Googleマップ以外のアプリも言語圏や経験で使い分け
Googleマップの圧倒的な利用率が明らかになった一方で、Googleマップ以外のナビゲーションアプリの利用状況にも興味深い傾向が見られました。
韓国語話者の76.59%が「Googleマップしか使っていない」と回答し、特に高い依存度を示した一方、繁体字中国語話者では「Japan Transit Planner」(42.72%)、英語話者では「Japan Travel by NAVITIME」(42.90%)がそれぞれ最多となり、言語圏によって利用される主要アプリが異なることが分かりました。
また、訪日経験の多さもアプリ利用の傾向に影響を与えています。初めて訪日した旅行者と6回以上のリピーターの間でGoogleマップの使用率に大きな差はないものの、リピーター層では「Japan Transit Planner」や「Apple Maps」の利用率が高く、日本での旅行経験が豊富な層ほど複数のナビゲーションアプリを使い分ける傾向が見られました。
このことは、訪日客への情報提供やナビゲーション支援において、言語圏や訪日経験に応じたアプローチが重要であることを示唆しています。
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飲食店探しもGoogleマップが主流、多言語対応が鍵
訪日客は移動手段の検索だけでなく、観光地や飲食店の情報収集にもGoogleマップなどの地図アプリを幅広く活用していることが調査で明らかになりました。
特に飲食店探しにおいては、初めての店を探す「0→1の発見」に最も多く活用されているのが地図アプリであり、初訪問者・リピーターを問わず約半数が利用しています。このことから、訪日客にとって「飲食店探し=Googleマップ」が主流となっており、日本人には馴染み深い「食べログ」のようなグルメサイトは、想定よりも浸透していない実態が浮き彫りになりました。
飲食店の「メニューや営業時間」などの詳細情報を調べる際も、全体の67.1%が地図アプリを利用しており、訪日客にとって飲食店情報収集における最も主要なツールとしてGoogleマップが圧倒的な存在感を示しています。そのため、訪日客への訴求を強化するためには、Googleマップ上での情報整備や写真・メニューの多言語対応を進めることが極めて重要だと言えるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。