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ちいかわ巡る悲劇:マクドナルドで大量転売、大量廃棄が問題に

人気キャラクター「ちいかわ」とマクドナルドのコラボレーションが、思わぬ形で社会的な波紋を呼んでいます。ハッピーセットのおもちゃを巡る転売行為が横行し、中にはセットのハンバーガーを捨てておもちゃだけを持ち帰るという衝撃的な事態まで発生しました。
本記事では、このマクドナルドとちいかわグッズの転売問題、そして食品廃棄という倫理的な課題について紹介します。

過熱する「ちいかわ」人気と転売の実態

2024年3月、マクドナルドのハッピーセットに、若者を中心に絶大な人気を誇るキャラクター「ちいかわ」のグッズが登場すると、その人気は瞬く間に全国を席巻しました。発売初日から、全国のマクドナルド店舗には長蛇の列ができ、SNS上でも「ちいかわハッピーセット」がトレンド入りするなどその注目度の高さがうかがえました。
しかし、その裏側では、純粋なファンによる購入だけでなく、転売目的での買い占めが横行する事態に発展しました。

特に問題視されたのは、フリマアプリでの高額転売です。定価の倍以上、時には数倍もの法外な価格で取引されるケースが相次ぎ、多くの批判が集まりました。
さらに衝撃的だったのは、セットのハンバーガーやサイドメニューをゴミ箱に捨て、おもちゃだけを持ち帰るという信じられないような行動が複数報告されたことです。これは、食品を粗末にする行為であり、倫理的な観点からも許されるものではありません。ちいかわグッズを心待ちにしていたファンが手に入れられないだけでなく、大量の食料廃棄という重大な問題に直面し、社会全体に大きな波紋を広げました。

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過去の教訓は活かされず?キティちゃんハッピーセット問題との類似性

実は、マクドナルドのハッピーセットを巡るこのような転売問題は、今回が初めてではありません。特に記憶に新しいのは、2023年に限定販売されたハローキティ50周年記念のハッピーセットです。この際も、特定のデザインのキティちゃんグッズを巡って激しい争奪戦が繰り広げられ、フリマアプリでの高額転売、さらには一部店舗での行列による混乱が社会問題となりました。

当時の報道では、マクドナルド側も品薄状態への対策や、転売行為への注意喚起を行っていましたが、今回の「ちいかわ」グッズ騒動を見る限り、その教訓が十分に活かされたとは言い難い状況です。
人気キャラクターとのコラボレーションは、企業の売上向上に大きく貢献する一方で、今回のような転売や食品廃棄といった負の側面も持ち合わせています。限定品やコレクター心をくすぐる商品を販売する際には、需要予測や供給体制、そして転売防止策をより一層強化する必要があることを、過去の事例が明確に示しています。単なる「人気商品」という枠を超え、社会的な影響を考慮した販売戦略が求められているのです。

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問われるモラルと持続可能な社会への意識

今回の「ちいかわ」グッズ転売問題は、単なる一過性のブームとして片付けられない、より深い社会問題を示唆しています。消費者の中には、手に入れたいという純粋な気持ちだけでなく、「限定品だから買っておけば儲かる」といった安易な金銭目的で行動する人もいます。また、食品を粗末にする行為は、フードロス削減が叫ばれる現代において、看過できない問題です。
企業側は、需要と供給のバランスを見極め、転売対策を一層強化していく必要があります。そして私たち消費者も、目先の利益や物欲に囚われることなく、社会的なモラルや倫理観、そして持続可能な社会への意識を持って行動することが強く求められています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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