トリップアドバイザーが発表した2025年夏の旅行動向調査から、世界の旅行者が「体験」を重視する傾向が明らかになりました。訪日旅行においても同様の傾向が見られ、人気の観光地や注目を集める地域に変化が現れています。
本記事では、この調査結果から読み取れるインバウンド旅行の最新トレンドについて紹介します。
世界の旅行者の8割が“体験”重視、支出も増加傾向
トリップアドバイザーが世界6カ国の旅行者を対象に行った調査によると、2025年夏の旅行を計画している人のうち、81%が旅行中に「アクティビティや体験を優先する」と回答しました。特に人気のアクティビティとして、文化ツアー、歴史的名所巡り、屋外アクティビティ、アミューズメントパーク訪問などが挙げられます。
この「体験」重視の傾向は、訪日旅行においても同様に見られます。トリップアドバイザーのデータによると、訪日外国人が日本で体験したい活動として、都市観光に加えて、温泉入浴、富士山観光、地方文化体験などが依然として高い人気を誇っています。この結果は、単に観光地を巡るだけでなく、その土地ならではの文化や自然、アクティビティを通じてより深い思い出を作りたいという旅行者の意向を示していると言えるでしょう。
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訪日客の人気観光地と上昇中の注目エリア
2025年夏に海外からの旅行者による日本の観光地検索ランキングトップ10では、銀座や歌舞伎町といった都心部の商業・ナイトライフエリアが上位にランクインしました。一方で、箱根や富士河口湖といった温泉地や自然景勝地も人気を集めており、都市観光と自然体験の両方に対する関心の高さがうかがえます。
さらに、前年同期比で人気が急上昇している観光地トップ10には、日本橋や千駄木といった都内の下町エリアのほか、松山、倉敷、美瑛といった地方都市・町がランクインしました。この結果は、多くの訪日客が従来の主要観光ルートから一歩踏み出し、よりローカルで日本の歴史や文化、そして美しい自然を体験できる地域へと関心を広げていることを示唆しています。日本橋や千駄木といった都内の下町エリアの人気上昇も、こうした新たなトレンドを裏付けるものです。
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訪日旅行は“体験”が主役、多様なニーズへの対応が鍵
トリップアドバイザーの調査結果は、今後のインバウンド誘致において「体験」がいかに重要な要素となるかを示唆しています。訪日外国人が日本で何を体験したいのかを正確に把握し、それに応じた多様なコンテンツを整備し、発信していくことが求められます。体験コンテンツの魅力を効果的に伝えるための多言語対応や、旅行者がスムーズに予約できる環境の整備も不可欠です。
人気の都市部だけでなく、地方の豊かな自然や文化を生かした体験プログラムを開発し、情報発信を強化することで、新たなインバウンドの流れを作り出すことができるでしょう。2025年夏以降、日本の各地で、より魅力的で多様な「体験」が提供されることに期待が高まります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。